2017年3月11日(土)に、日本公認会計士協会東京会青年部主催の公認会計士受験生向けの企画で、パネリストとして登壇させていただきました。
「多様な分野の会計士と会える」というテーマであり、監査法人を経て独立していることと、女性であること、さらに、子育てをしながら仕事をしていることという点で、ご依頼をいただけたようです。
我ながら、よいお話をさせていただきましたので、こちらでもご紹介します。
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①なぜ会計士を目指したのか、そして、今の仕事について
大学3年生から就職活動を始めましたが、そのころは、コンサルティング業界への就職が一つのブームであり、私自身も志しました。また、その一方で、第3次ベンチャーブームと呼ばれる時代で、今や大企業となった、サイバーエージェントが生まれたり、東証マザーズが誕生したり、今皆さんがいる渋谷がシリコンバレーに対抗して、ビットバレーと呼ばれるような時代でした。
そのような波の中で、私自身は、自分が起業家になるのではなく、そういう起業家をサポートできる人間になりたいと思うようになっていました。
ただ、その気持ちが固まってきたのは、内定取得後の大学卒業手前でした。また、その時の自分では、起業家の方に教えていただくことはあっても、とてもサポートできるような人間ではないことも明白でした。
当時も商学部に在籍していたので、当然、公認会計士のことは知っていたのですが、そのころの合格者数は700人前後で、目指したものの挫折する人が多く、私自身が目指すものと思えてはいませんでした。
そんな気持ちを抱きつつ、内定をいただいた教育業界「公文式」に入社したのですが、そこで、子供たちと触れ合い、自分の可能性の追求に貪欲な彼らを見ているうちに、自分自身も、まだ夢をあきらめちゃいけないなと、1年で退社し、公認会計士試験にチャレンジするようになりました。ちょうどそのころ、公認会計士を増やそうという施策になり、合格者が1,000人を超えるようになってきていたという背景もあるのですが。
目指してすぐに合格するつもりで勉強はしていたのですが、これが想像以上に大変なことで、結局、4年間かかることに。それでも、なんとか合格し、監査法人への就職を考えた際、自分の根本にある、「起業家をサポートできる人間になりたい」という考えに一番近い経験を積めることができるのはIPO部門だということで、その部門を希望し、入社しました。
監査法人では、もちろん思ってた通りの経験もありつつ、ちょっと違うな、こんなはずじゃなかったと思うこともありましたが、とにかく、与えられた仕事はしっかりこなそうと取り組んでいたように思います。
今ですが、自己紹介にもありました通り、「アーリーステージの経営者の良きパートナー」を事務所理念に掲げ、個人の公認会計士事務所として、IPOコンサルティングや財務アドバイザリー等を行っています。
私は、公認会計士になりたかったというよりも、このような仕事をしたいということが先にあるのですが、「公認会計士」という社会的信頼性の高い資格のおかげで、お客様に最初の信頼を勝ち得ているのではないかなと感じています。もちろん、それは最初だけで、あとは、仕事の結果で判断されているところではありますが。
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